あなたの会社は健康ですか?(決算書のミカタの話)
「あなたの会社は健康ですか?」
人間だったら、病気にかかっていると「気づいて」⇒「治療」します。
また、健康診断で数値が悪くなってきたのであれば、食生活に気をつけたりして病気の予防をします。
では、みなさんが健康診断で、数値の善し悪しできるのはなぜでしょう??
γ-GTP・・・32(U/ℓ)
中性脂肪・・・80(mg/dℓ)
これは、先日受けた僕の健康診断の数値です。
この数値だけをみても、医者か健康オタク?の人でなければ、健康状態がいいのか悪いのかわかりませんよね?
僕たちがなぜ、これをみて健康かどうかを判断できるのかというと、健康診断の結果に
γ-GTPの基準値・・・10~47(U/ℓ) 判定A
中性脂肪の基準値・・・30~149(mg/dℓ) 判定A
と書いてあるからです。
つまり、「調査項目」と「基準値」と「判定」があることにより、とりあえずは安心だなと判断できるわけです。
(ちなみに、LDLコレステロールは「C」判定でした・・・汗)
人間が健康かどうかは、健康診断によってわかります。
では、会社が健康かどうかは、どのように判断すればいいのでしょうか。
僕は、それが決算書だと思っています。
貸借対照表や損益計算書といった決算書には会社の状態を示すサインがあらわれています。
しかし、困ったことに、決算書には「基準値」も「判定」も記載されていません。
あくまでも勘定科目と数字が羅列されているだけです。
なので、決算書の数字からなんらかの「基準値」を用いて健康状態を「判定」していかないと、実は病気にかかっているのに気づかずに悪化してしまうという悲劇が起こってしまいます。
それを避けるためにも、決算書は読めた方がいいですよね。
では、そもそも会社が健康であるとはどういう状態なのでしょうか。
- 会社の資金に不足がないこと(不足時に資金調達できる状態にあること)
- 資金不足にならないための利益が十分にあること
この、2つに絞られるのではないでしょうか。
会社は、資金が尽きて倒産します。つまり、会社を継続していく資金が十分にあるのか、そして、その資金の源になる利益が十分にあるのかということが、健康な会社の条件だと考えます。
会社の資金はよく、人間の血液に例えられます。
きちんと栄養をとり(利益を出し)、よい血液ができなければやがて血液が不足し、輸血(資金調達)できなければ、死んで(倒産して)しまいます。
結局のところ、「生きるも死ぬも資金(カネ)次第」ということになんですよね。
少し長くなってしまいましたので、具体的な決算書のミカタについては次回にしたいと思います。
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