どんなに魅力的な商品でも・・・
僕は、税理士になる前は、コンビニ本部で働いていた経験があります。
その時は、SV(スーパーバイザー)といって、店舗を数件担当し、その担当店の売上・利益アップのための提案をしたり、本部からの伝達事項を伝えたりといった仕事をしていました。
先日、同じように昔 SVをしていた友人(僕とは違うコンビニチェーンの友人です)と昔話で盛り上がりました・・・
その友人には、武勇伝があるのです。
それは、彼のある担当店で、その時のキャンペーン対象商品のお菓子が、その店だけものすごく売れていて異常値を叩き出しているということで、その地域の上司や、そのまた上の取締役などが、実際に店を見たいと言い、その店に視察に来られたのです。
彼は、さぞかし褒められるだろうと自信満々で、上司を店に迎えるのですが・・・
上司が、売り場を見た瞬間に、怒り出して大目玉だったそうです。
なんと、そのキャンペーン対象のお菓子が弁当とかおにぎりの冷蔵ケースにたっぷり並べてあったのです。
彼からしてみたら、
「キャンペーン商品が売りたい」
↓
「その商品を一番売れそうな目立つところに置こう」
という自然な発想だったのですが、少し度が過ぎたというところでしょうか。
確かに、お菓子を弁当の冷蔵ケースで冷やして売るということは、その分、お弁当のスペースが減って、弁当の売上に影響するかもしれないですし、そもそも冷やして売ることに適さないものかもしれません。ですので、いろいろと検証はしなければいけないかもしれません。
しかし、この彼の昔話からは、大きく学ぶことがあると思います。
それは、「どんなに売れる力のある商品でも、目立たなければ売れない」ということです。
僕は、街でお店に入る機会があると、職業柄、「このお店は、今、何を一番売ろうとしているんだろう」と考えてしまうのですが、お店によって、「売りたい商品」や「オススメ商品」がよくわかるお店とそうでないお店があると感じます。
例えば、
- 居酒屋で「本日のおすすめ」の黒板が消えかかっていてよく見えない
- 同じく居酒屋で「本日のおすすめ」の紙の上に料理が置かれていて、お皿をどかさないとおすすめが見れない(店員さんが意識していない)
- 小売店で、新発売のPOPがズレてしまっている
- 「新発売!」「おすすめ」と書いてある商品が売れてしまって、在庫がない
といったお店もあれば、
- 店員さん全員が「本日のおすすめ料理」を覚えていて、追加オーダーの際に、絶妙のタイミングでおすすめしてくるお店などもあります。
こういったことは、僕ら士業やサービスを扱う業態にも当てはまります。
- HPなどでも大々的に打ち出しているサービスに関する問い合わせの電話があったのに、対応マニュアルが整備されておらず取次がうまくいかないケースなども考えられます。
「売っていきたい商品は、アピールすること、露出をあげること」
友人との昔話で、たまたま気づいたことですが、自分も気をつけなければと思った次第です。
みなさんは、今、売りたいおすすめ商品はありますか?
そして、それらの商品は、しっかりアピールされていますか?
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