成果が出る数字と出ない数字の違い
税理士の西村です。
実は、僕、子供の頃から数字好きでした。どれくらい好きかというと、、、
小学校1年生のときの文集で、「好きな絵を描きましょう」というコーナーで、、、
みんなが戦隊ヒーローや、野球やサッカーの絵を描く中、、、
数字の絵を描いてしまうくらい好きだったようです(笑)
そのまま、時は流れ、僕は数字好き→算数好き→理系→工学部へ進学したわけです。
ところが、大学の時に学んだ数学や物理が、全然興味が持てず、全く好きになれなかったのです。
僕は、「進む道を間違えてしまった!自分は数字好きじゃなかったのか・・・この先どうしよう・・・」と悩みました。
そんな中、当時やっていたコンビニのアルバイトで、あることが起こり、僕は再び「数字の魅力」に惹き込まれることになったのです。
なにが起こったのかというと、、、
当時、ソフトドリンクの売り場を任されていたのですが、新商品のコーヒー売り場を工夫したところ、そのチェーンでも全国○位という売上を記録したのです。
「やった!」と浮かれていると、コンビニ本部の社員の方が、
『新商品の売上だけ見ていてもダメで、その新商品によって、コーヒーの売り上げ全体としてはどうなったのか?とか、その新商品と一緒にどんなものが買われているのか?とか、逆に影響を受けて売り上げが下がってしまったものがないか?とか、分析してみるととも必要だよ』
そのアドバイスに、電撃を受けたような気づきがありました。
すぐに、コンビニのお店のコンピューターをたたき、コーヒーの全体の売り上げはどうなっているか、その期間の店全体の売り上げはどうなっているか、一緒に買われている商品は何か?
などを数字を見ながら分析し、仮説を立てていきました。
僕は、いつのまにか、夢中になっていました。
そして気づいたのです。
僕は、数学とか物理が好きなんではなく、「努力」が客観的な数字になって結果がでることが好きなんだと。
だから、机上で様々な公式を導き出したりすることは興味が持てず、コンビニの新商品が、目標に対してどのような結果となり、その新商品の影響で全体の売り上げや儲けがどうなったのかという数字には、とても興味があるということなんだ!
「経営に関わる数字」、なんて面白いんだ!
そのことを発見した僕は、迷わずコンビニ業界での就職を目指すようになりました。
そこで・・・
お伝えしたいことは、、、
僕は税理士ですので、「経営者と数字」というところに焦点をあてると、
現状の数字を見て、それをどうしたいと思うかがとても大切だということです。
そして、それを実現するには、何をしたらいいかを考えることです。
そして、それを実行に移し、
数字がどうなったかをチェックし、
- やるべきことが間違っていたのか
- やるべきことは合っていたがやり方が甘かったのか
- 熱い想いが足りなかったのか
- 従業員さんにうまく伝えきれていなかったのか
- なにかが怖くてやりきれなかったのか
- 時間がなくてやれなかったのか
- やる時期がよくなかったのか
- お客様のニーズが違っていたのか
などを分析し、もう一度やってみる。
数字は、本当に正直です。売上が減少していれば、
- 商品やサービスがお客様に受け入れられなくなっている
- 商品やサービスの需要が減っている
- ライバルがもっといい商品・サービスを出している
- 商品やサービスを知る人が減っている
- 商品やサービスが伝わりにくくなっている
- 直接の競合ではなくても、他の商品で代替がきくようになっている
- 従業員(営業マン)のモチベーションが下がっている
など、様々なことを教えてくれます。
その現実を直視し、どう手をうつか。
「こうしたい」
と思うことで、行動し、「努力」が客観的な数字になって結果がでる
これが、僕が数字好きな理由です。
決算書などの経営の数字をみて、「こうしたい」という想いがあるかないか。
それが成果がでる数字と成果がでない数字との違いだと思います。
数字には、経営者の、会社のドラマがあります。
その「ドラマ」が好きなんです。
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